犬は人類最古のパートナー
ワンちゃんは大昔から人間の良きパートナーであり、私たち人間の生活に合わせて人間の手にり進化を遂げてきた動物です。
例えばお仕事をする犬などは(狩りや牧羊、飼い主の財産を守る犬)、ワンちゃんが生まれつき持っている身体的・行動的特性を人間の生活の目的に応じて選択交配を行った歴史の結果となります。
お仕事目的でなくても、人間の社会活動に合わせて現在のようにたくさんの種類のワンちゃんが作出され存在しています。
現在ではワンちゃんたちに求められていた「お仕事」は徐々にその必要性を失っていますが、必要な実用性を求められていることに変わりはありません。
盲導犬・警察犬・災害救助犬などで能力を発揮しているワンちゃんたちがその一例ですね。
私たちの生活になくてはならないパートナーであり、またこのような「お仕事」をもたずともあなたのワンちゃんも大切な家族の一員です。
犬と人間は違う生きもの。だから教えよう!
今もワンちゃんたちは遠い祖先の習性や行動を留め、私たち人間とは異なる機能や能力(嗅覚・視覚・聴力、運動感覚など)を持ちます。人間より鼻が利いたり、人間とは視野や見える色が違ったりとか、危険を察知する能力や意思疎通の方法などです。
つまりざっくり言うと、ワンちゃんは「人とは違う世界を見ている」のです。まず人間とは違う生きものであることに私たちは理解を示さなければなりませんね。
ワンちゃんが暮らす世界は私たち人間がつくったこの社会しかありません。
ワンちゃんが人間社会で安心して暮らすための必要マナーやルールを教えていくステップこそが「トレーニング」なんです。
トレーニングは「義務教育」であり「共通言語」
トレーニングは痛みを与えたり力づくで行うものではありません。ワンちゃんと飼い主さんがより良い関係性を築き、ワンちゃんとの生活をより良いものにするためのいわば「義務教育」と捉えてみましょう。
また別の言い方をすると、トレーニングはワンちゃんと飼い主さんを繋げる「共通言語」にもなり得るんですよ。
義務教育として共通言語を教えてあげることで、何が正しい行動か・自分がどう振る舞えば良いかをワンちゃん自身が考えて行動してくれるようになります。すなわちそれは問題行動の予防となり、また、緊急時にワンちゃんの命を守ることにもなります。
ただし人間の都合だけを優先するのではなく、飼い主さんとワンちゃんが協力し合って取り組むことこそがトレーニングの目的です。
これから少しづつトレーニングについてお伝えしていく予定です。